さて一発目だ
ブログなど描いた事も無いし、ツイッターもしんどくなって途中でやめてしまったのでちゃんとまともな文章が書けるかいささか不安。しかしこれは言わば雑記帳、そして戦いの記録。やってる事は男と女がスケベしまくる馬鹿らしい内容でも、描いてる当人は日々苦心し、のたうち回っているんだ。
むしろ馬鹿げた事をやってるからこそ、本気で取り組まないといけない。どうすれば抜けるのか?どうすれば上手く表現できるのか?絵の精度を上げて、自分のイメージを解像度を高く相手に伝える為に、自分に何が欠けていて何が必要かなのかをひたすら思考する、ひたすら研鑽を積む。俺はプロとして生きたい。
Mという友人がいた。今は関係を断っている。彼は人生のほとんどを絵と供に歩んできた。しかし悲しいかな彼の絵は万人に受け入れられる事は無く、セールスも散々だった。明確な理由としては彼の絵柄が古く、かつ下手だったからだ。目は顔面から飛び出すように大きく、人体の理解も、パースの理解も不十分のまま、手癖で自分が大好きな絵を描き続けきた。
彼は所謂非モテで素人童貞だ。そんな彼は慰みとして自分の理想とする学園生活、恋愛、セックスをしこしこと描き続けていた。そんなものが売れようはずもなく、ある日俺に絵柄の矯正を依頼してきた。絵を描き始めて数年の俺に頼むのは彼の中で相当な屈辱であっただろう。内向的でありながら非常にプライドの高い男だったので正に断腸の思いでというやつだ。
俺はそれに心を動かされて、彼にしばらく付き合った。
しかし、彼の成長は亀の歩みだった。努力し尽してそうだったのではない。意固地に自分の絵柄を守り、まったく勉強してなかったからだ。結局矯正出来たのは頭部のフォルムと上半身の一部分だけ。挙句には共通の知人で知る人ぞ知る程度の作家を『雲の上の人』と宣ったところで、もう付き合い切れなくなった。
彼は今もへんてこな、自分にとってだけ最高に可愛い絵をしこしこと描いている。
俺は絶対にそんな生き方はしたくない。最低な生き方をしてきた俺だからこそ、この世を去るときに親指を立てられるような努力を積み上げたい。
米津言うところのメロウなエンディングを迎えたいじゃないか。
俺の人生のタイムリミットがあとどれ位あるか知らんが、それまでは納得出来るまでとことんやる。
ひたすら登り続ける。
これはそんな日々の記録。
色々吐き出したので仕事に戻るとするか。